危険な“盟約”

作品情報

アップロード時間 2025年6月30日
画像の数 31
タグ 皇女陥落 、長編連載

作品の説明

明け方の光が女王の寝室のステンドグラスを通り抜け、高価な絨毯に色とりどりの光の影を落としている。しかし、この神聖で静謐な雰囲気は、寝台の上で押し殺されたような細切れの喘ぎ声によって完全に打ち破られていた。女王アンナ、普段は聖潔で威厳があり、侵すべからざる国の象徴である彼女は、今、裸で、彼女の専属の告解聴聞司祭であり、教会の最高指導者でもある大修道女アグラの身の下で転げまわっていた。

「アグラ…」アンナの金色の髪は乱れて絹の枕の上に広がり、サファイアのような瞳は情欲で水気を帯びていた。彼女は無力にシーツを握りしめ、体は正直にアグラの巧みで力強い手に応えていた。アグラの指先は魔法を帯びているかのようで、その一撫で一撫でがアンナの最も敏感な神経を正確に刺激し、彼女を恥辱と快楽の波の中で何度も揺さぶる。この没落は、彼女に恐怖と渇望を同時に感じさせた。それは、カロンに公然と凌辱された時の光景を否応なく思い出させるからだ。強制的に骨髄に植え付けられた、屈辱と快感に対する病的な渇望は、まるで腐骨の蛆のように、常に彼女の意志を蝕んでいた。

アグラは身の下で完全に没落した女王を見下ろし、その眼差しは深遠で複雑だった。彼女の黒い修道女服とアンナの雪のように白い肌は、強烈な視覚的衝撃を生み出し、聖潔と欲望が今この瞬間、息を呑むような絵画を織りなしていた。次第に激しさを増すうめき声の後、アンナの体は激しく硬直し、その直後、極限の快感の中で完全に脱力し、解放の後には、尽きることのない空虚と疲労だけが残った。

アグラは疲れたアンナに毛布をかけ、少し乱れた自分の服を整え、荘厳で厳粛な表情を取り戻した。彼女は寝室の入り口まで歩み寄り、侍女のキャサリンに低い声で命じた。「陛下のお世話をしなさい。体調がすぐれないので、今日の議会にはご参加になれません。私が教会を代表して表明します。」

議会では、今や野心的なカロン大公が一人勝ちの状態だった。彼は強大な軍事力と財力によって、王権の基盤を絶えず蝕んでいた。アグラの登場は、彼にとって驚くべきことではなかった。議会の合間に、彼はアグラを側に呼び寄せ、二人は親密な同盟者のように肩を並べた。

カロンはいたずらっぽい笑みを浮かべ、低い声で、有無を言わせない脅迫を込めて言った。「忠告しておく、大修道女。あの女をどうにかできなければ、私に引き渡せ!我々の合意を忘れるな。」

アグラの顔色はわずかに青ざめたが、すぐに落ち着きを取り戻した。悪魔との取引には、必ず重い代償が伴うことを彼女は知っていた。彼女は既に八方塞がりで、恥辱に満ちたこの運命を受け入れるしかなかった。

議会が終わると、カロンはアグラに息つく暇も与えなかった。彼は彼女を自分の邸宅の薄暗い密室に連れて行った。

「どうやら、我々の協力は非常にうまくいっているようだ。」カロンは微笑んだが、その笑顔はアグラに骨身に染みる寒気を感じさせた。

「あなたは欲しいものを手に入れたはずです、カロン。議会の力はあなたに傾いています。」アグラは平静を装って言った。

「ほう?そうかな?」カロンは一歩一歩近づき、「だが、メインディッシュを味わう前に、前菜が必要だろう。そなた、尊き大修道女は、最高の前菜ではないか?」

言葉が終わる前に、カロンの背後から無数の暗赤色で粘液に覆われた触手が湧き出してきた。これらの邪悪な創造物は、まるで独自の生命を持っているかのように、金切り声を上げながらアグラに襲いかかった。

その瞬間、アグラは下腹部が激しく締め付けられ、花弁の奥深くが制御不能に収縮するのを感じた。体の本能は恐怖だったが、彼女の意志は冷たい鉄のように固かった。この瞬間が遂に来たのだと彼女は悟った。これは彼女の計画の中で、既に数えきれないほど予演してきた、最も屈辱的な一環だった。

聖潔な修道女服は、横暴な力によって引き裂かれ、彼女が常にゆったりとした衣服の下に隠していた豊満で成熟した体が露わになった。冷たくて滑りやすい触手が貪欲に絡みつき、彼女の体のあらゆる部分を侵犯し、激しい苦痛と、無視できない、病的な快感をもたらした。

しかし、アグラの意志は肉体の衝撃によって容易に打ち砕かれることはなかった。彼女は歯を食いしばり、うめき声と泣き叫び声を喉の奥深くに押し込めた。彼女の信仰は、虚無的な「天父」にではなく、より深く、より暗い復讐の目標に根ざしていた。今この瞬間、彼女は自分の魂を引き離し、冷酷な傍観者のように、穢されている自分の肉体を審判した。屈辱的な貫通の一つ一つ、痙攣的な快感の一つ一つが、彼女の憎しみを焼き付ける炎となり、彼女の魂の刻印に、より深い一筆を刻んだ。彼女は屈服しているのではない。彼女は捧げているのだ。自分の体を捧げ物として、最終的な勝利への切符と交換するために。

どれほどの時間が経ったのだろうか。触手がようやく名残惜しそうに退くと、アグラは打ち捨てられた生贄のように地面に崩れ落ちた。カロンは彼女を上から見下ろし、苦痛、麻痺、そして奥底に隠された憎しみが混ざり合った彼女の顔の表情に一抹の意外さを感じたが、すぐにそれよりも強烈な征服欲に取って代わられた。彼は身をかがめ、指でアグラの顎を持ち上げ、軽蔑して言った。「さようなら、大修道女。私の『贈り物』を気に入ってくれるといい。」

アグラが姿を消したこの数日間、アンナの世界は徐々に崩壊していた。最初は焦燥感だけだったが、すぐに、魂の奥底から湧き上がる、馴染み深い恐怖が彼女を捕らえた。彼女は悪夢を見るようになった。夢の中には、カロンに侵犯された過去ではなく、勇敢な修道女が、無数の恐ろしい触手にきつく絡みつかれ、聖潔な修道女服が引き裂かれ、雪のように白い肌が邪悪な魔の手の前に晒される光景があった。夢はあまりにも現実的で、目が覚めると、貫かれた痛みが自分のものであるのか、それともアグラのものであるのか、しばしば区別がつかなかった。

アグラの不在は、アンナの体内にカロンが植え付けた麻薬中毒を完全に再発させた。彼女は自分が脱ぎ捨てたばかりの、まだアグラの気配が残っている服をまとい、シーツを必死に握りしめ、恥辱と絶望に打ちひしがれる孤独感と性依存を必死に抑えようとした。彼女はベッドの中で丸くなり、捨てられた幼獣のように、欲望の苦しみに震えていた。彼女は今、かつてないほどアグラを必要としていた。悪夢を払拭するための彼女の慰めを、そして空虚を埋めるための彼女の支配を。

一方その頃のアグラは、服は乱れ、口元には血痕があり、凌辱された後の雰囲気を漂わせていたが、その眼差しはもはや空虚で茫然としてはいなかった。その深遠な瞳には、嵐の後の、身の毛もよだつような静けさが宿っていた。

寝室で苦しんでいたアンナは、突然、侍女のキャサリンが歓喜に満ちた報告をするのを聞いた。「陛下!修道院長がお戻りになりました!」

アンナはハッと振り返り、その目に瞬く間に切望に満ちた光が爆発した。彼女の心の中で、アグラは唯一の解毒剤であり、彼女をこの果てしない欲望の淵から救い出してくれる神だった。彼女は、今にも扉を開けて入ってくるのが、自分がそう信じている、強く頼りになる女性ではなく、悪魔に地獄に引きずり込まれた、同じように壊れた魂かもしれないことに、全く気づいていなかった。
(続く)