作品情報

アップロード時間 2025年4月29日
画像の数 17
タグ 皇女陥落 、長編連載

作品の説明

大修道院長は精巧な聖杯を取り出し、青い液体を入れてアンナに手渡した。「これは聖水です。相手の体液に触れさせなければなりません。必ずしも殺せるわけではありませんが、少なくとも正体を現すでしょう」と説明した。アンナは平静を装い、聖杯を受け取り、「体液?ただ飲み物として飲ませるだけでいいのですか?」と尋ねた。実際、アンナはカロンが悪賢いことは承知しており、直接飲ませることは不可能だとわかっていた。彼女にチャンスは一度しかない。もはやカロンの敵ではないため、暗殺は不可能だ。

アグラ修道院長はすべてを見透かしているかのような鋭い眼差しで、「陛下、聖水は普通の液体ではありません。古代の力が宿っており、邪悪を浄化し、真実を明らかにする力があります。しかし、その使い方が重要です。目標の体液と十分に融合させなければ、最大の効果は発揮できません。皮膚表面に作用させても効果は薄く、カロンに気づかれ、失敗に終わる可能性もあります」と付け加えた。彼女は少し間を置いて、意味深長にアンナを見つめ、「陛下は聡明な方ですから、きっと最適な方法を見つけられるでしょう」と続けた。

アンナは阿吽の呼吸で、アグラ修道院長がカロンの策略を見抜き、不意を突かなければ成功しないとほのめかしていることを理解した。彼女は表面上は動じず、ただ軽く頷き、理解したことを示した。

「陛下、これは必ずしも彼を滅ぼせるとは限りません。必ず人の多い場所で正体を現させ、彼の邪悪な姿を皆に知らしめることこそ、私が陛下にお伝えしたいことです!」アグラ修道院長の口調は重く、その目には心配の色が濃く浮かんでいた。彼女はアンナの計画に潜むリスク、そしてカロンの狡猾さと強大さを予見しているかのようだった。彼女はアンナが聖水の力を最大限に活用し、カロンを打ち負かすだけでなく、彼の正体を暴き、その邪悪さを隠す場所がないようにすることを願っていた。

「ご心配なく、大修道院長。よく考えます」アンナ女王は軽く頷き、口調には微かに確固たる意志が感じられた。

そして、夜の入浴後、アンナはこれらの青い液体を自分の下腹部(つまり膣)に注入した。念のため、外側には印章を貼った。翌日、公衆の面前で恥をかくことを考えると、彼女の体は制御不能に熱くなった。

彼女は計画していた。明日の「剣術パフォーマンス」で、カロンはいつものように彼女を打ち負かし、衆人環視の中で辱めるだろう。彼女はカロンを体内に挿入させ、それによって彼を正体を現させる必要がある。それは屈辱に満ちた儀式になるだろうと彼女はわかっていた。

彼女はカロンの偽善的な顔を想像し、嫌悪感と怒りに満ち溢れた。彼女は、国と人々のために、自分の尊厳と身体を犠牲にしなければならないことを知っていた。そして、機会があれば、必ずカロンに代償を払わせ、彼女よりも苦痛な味を味あわせると心に誓った。この屈辱感と復讐への渇望が入り混じり、彼女の心を矛盾に満ちさせ、彼女の体をさらに敏感にした。彼女はすでに明日、多くの人々の前で辱められる光景を見たかのようで、彼女の体は微かに震え始め、恐怖と興奮が入り混じった感情が湧き上がってきた…。

翌日、アンナは王冠を身につけ、優雅な赤いドレスを着て聖輝ロイヤルミリタリーアカデミーの卒業式に姿を現した。彼女は体の不調と心の屈辱を我慢し、女王としての威厳と自信を示そうと努めた。今日は卒業式であると同時に、彼女とカロンの決戦の舞台であることを彼女は知っていた。

彼女は微笑みを浮かべ、師範や学生たちと親しげに話し、記念写真を撮った。彼女の赤いドレスは太陽の下でひときわ輝き、まるで彼女の決意と勇気を告げているかのようだった。彼女の立ち居振る舞いはすべて優雅で上品だった。しかし、彼女だけが、この華やかな赤いドレスの下に、どのような秘密と計画が隠されているかを知っていた。