作品情報

アップロード時間 2025年3月26日
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タグ 皇女陥落 、長編連載

作品の説明

十年前に遡る、極寒の風がエイレリアの国境を切り裂いていた。当時まだ若きアンナ姫であった私は、母であるイレーナ女王と共に、銀色の鎧を纏い、堂々たる軍馬に跨り、王立騎士団を率いてオークの領地へと深く侵攻した。私の瞳には、初陣への興奮と緊張が入り混じり、この遠征で己を証明したいという強い想いが宿っていた。しかし、運命は私たちを暗黒の淵へと突き落とした。

私たちはオークの仕掛けた待ち伏せに遭い、寡兵でありながらも奮戦したが、遂には捕虜となってしまった。オークの酋長の陣営へと連行された後、酋長は言語道断の提案を持ちかけてきた。「無益な犠牲を避けるため」に、"性闘"によって戦争の代わりとするというのだ。彼は部族最強の戦士を率いて人間の女を体験させ、一日持ち堪えれば、捕虜の中から3人を解放すると。母イレーナ女王は、私たちを救うため、その屈辱的な条件を毅然として受け入れた。しかも、たった一人で全てに立ち向かう覚悟を決めて。

翌朝、私が悪夢から目を覚ますと、母は陣営の木製の架台に吊るされていた。彼女の高貴な肉体は、彼らに弄ばれ、女王としての尊厳を無慈悲にも剥ぎ取られていった。彼らは彼女に下劣な動物の鳴き真似を強要し、その度に苦痛と屈辱の涙が溢れ出した。私の心はその瞬間、打ち砕かれた。目の前の光景が、あの高潔で勇敢な母の姿だと信じられなかった。

半年後、母の腹は大きく膨らみ、体はさらに衰弱していった。母は生臭い食糧架に吊るされ、母乳は彼女の乳房と体を伝って、恥辱にまみれながら滴り落ちた。オークの子供たちは、彼女から僅かに流れ出る乳を貪欲に吸い付いていた。私がこの光景を目にするたびに、私の心は底なしの苦痛と怒りで満たされた。母の苦痛と屈辱は、私の心に深く刻み込まれ、毎日が無言の拷問のようだった。

しかし、そのような苦難の中にあっても、母の瞳には、決して屈しない炎が灯っていた。彼女は、私たちに逃れる機会を与えるため、王国に一縷の望みをつなぐために、全てを耐え忍んだ。彼女の犠牲、彼女の屈辱は、私の心の奥底に永遠に消えない傷跡として残り、同時に私の力の源泉となった。

私が最後に解放された時、母は全身全霊を込めて私に立ち去るよう命じ、私の心は引き裂かれる思いだった。しかし、私は従わなければならなかった。彼女がしてくれた全てのために、私は生き延びなければならない。彼女のために、王国のために。母の母性の光輝は、その瞬間、私の未来の道を照らしてくれた。

最期の別れは、母との永遠の別れとなった。彼女は酋長に抱きかかえられ、両脚を無理やり開かれ、分厚い陰唇からは汁が滴り落ちていた。母の顔には屈辱と苦痛が刻まれていたが、その眼差しは依然として揺るぎなかった。彼女は私に言った。「行け!アンナ……エイレリアのために!カロン宰相が全力であなたを補佐してくれる!」想像を絶する恥辱にまみれた姿だったが、その母の姿は、私の心の中で永遠に最も強い女性の姿として刻まれた。

今、私は女王となり、母の苦難と犠牲は、私の統治の基盤となっている。困難に直面するたびに、私はオークの陣営で彼女が耐え忍んだ屈辱を思い出し、そこから力を得て、自分の道を毅然と歩み続けている。彼女の姿は、永遠に私の心の力と勇気の象徴なのだ。