解離 (Dissociation)

「解離とは、極度の屈辱、ストレス、苦痛にさらされた際に、個体が耐え難いプレッシャーの中で心のバランスを保つための心理的防御機制であり、無理やり快感を生み出すことで、その全てに対処しようとするものである。」

金色の装飾が施された部屋は、重苦しい空気に満ちていた。アンナ女王は金の横木に吊るされ、重い手枷と足枷で拘束され、身動きが取れない。その肌は一寸たりともカロンの視線から逃れることはできず、彼女は耐え難い羞恥心を覚えていた。

かつて最大の政敵だったカロンが、今や最大の屈辱を与える者となった。彼は女王の豊満な太腿を撫で、その温かさと震えを感じ取っていた。アンナは本能的に脚を閉じようとするが、無駄な抵抗に終わり、それは彼女の羞恥心をさらに掻き立てた。股間は湿り気を帯び、光の下で不快な光沢を放っていた。
「明日、学生たちのために剣術を披露していただきます、陛下……私があなたの相手を務めましょう。」カロンの声は低く、暗示的だった。

アンナはカロンの言葉の意味を理解した。彼女が彼に勝つことはあり得ない。この「剣術の披露」は、屈辱的な儀式となる運命なのだ。これから訪れる屈辱を想像すると、アンナの心は恐怖と不安で満たされたが、それを拒むことはできなかった。奇妙な期待感が彼女の心に広がり、恐ろしくもあり、興奮も覚えた。

彼女は体を捩り、束縛から逃れようとするが、無駄に摩擦を増すだけで、羞恥心はさらに強まる。彼女は抑えられた呻き声を上げた。それは苦痛というよりも、期待に近いものだった。カロンの指が彼女の肌を優しく撫で、彼女は戦慄を覚えた。

期待してはいけない、屈してはいけない、と彼女は分かっていたが、自分の体と心を制御することができなかった。女王としての尊厳は、この瞬間、完全に打ち砕かれ、剥き出しの羞恥と渇望だけが残った。彼女は目を閉じ、カロンに身を委ね、これから訪れる屈辱と……快感を待った。

カロンの指は彼女の肌を滑り、やがて最も私的な場所に止まった。言葉では言い表せない麻痺。彼女は自分の体から発せられるかすかな音を聞いた。その音は、数ヶ月前に地下室で経験したことを思い出させた。あの装置、あの薬、あの強要された自己満足、そしてカロンとその仲間たちの顔に浮かんだ醜悪な得意の表情は、烙印のように彼女の記憶に刻み込まれている。

「自分で動け。」カロンの声は悪夢のように彼女の耳に響いた。この声を聞くのは初めてではない。毎回、極度の屈辱と絶望が伴う。かつて、彼女は最後の尊厳を守るために必死に抵抗した。しかし今、彼女は抵抗する意志を失ってしまった。何度も繰り返される屈辱によって、彼女は完全に打ちのめされたのだ。

彼女は従順に体を捩り、限られた範囲でカロンの手のひらを感じた。それは快感ではなく、麻痺した服従だった。絶望の中で救いを求める本能だった。彼女の心は空っぽで、まるで感情を失ってしまったかのようだった。獣人の脅威も、王国の統治も、彼女は考えることができない。少なくとも今のこの瞬間は。彼女は操り人形のように、思考を停止し、ただこの状況が早く終わることを願う。しかし、終わらせる唯一の方法は、完全にそれを受け入れることだった。