作品情報

アップロード時間 2025年3月26日
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タグ 皇女陥落 、長編連載

作品の説明

一週間後:
夜が更け、アンナ女王の馬車がカロン邸の前に止まった。彼女は深呼吸をし、平静を保とうと努めたが、震える手は彼女の心の恐怖と不安を露わにしていた。この門をくぐるということは、カロンの淫威に完全に屈服することを意味すると彼女は理解していた。カロンはすでに玄関で待ち構えており、その顔には偽りの笑顔が浮かんでいた。まるで迎えるのは女王ではなく、彼に弄ばれるであろう娼婦のようだった。カロンの指がアンナの顔を這い回る。それはまるでぬるぬるとした蛇のようで、彼女は吐き気と嫌悪感を覚えた。彼女は避けようとしたが、カロンの手はまるで鉄鉗のように彼女の顎を掴み、彼と目を合わせることを強いた。

「恥ずかしがらないで、女王陛下」カロンは彼女の耳元に顔を寄せ、囁いた。「今夜、あなたは今まで味わったことのない喜びを味わうでしょう。」

アンナは深呼吸をし、カロン邸の地下牢へと足を踏み入れた。湿っぽく冷たい空気には、血なまぐささと肉の焼ける匂いが混ざり、彼女は吐き気を催した。しかし、彼女は少しも躊躇せず、歩き続けた。帝国のため、人々のために、彼女はこれら全てに耐えなければならない。

アンナの身体はきつく拘束されていたが、彼女は恐怖を感じる代わりに、奇妙な平穏を感じていた。長い間、心の底に抑圧されていた苦痛と屈辱が、この瞬間、ある程度の解放を得た。彼女は唇を強く噛み締め、身体が感じる全てを受け入れた。苦痛の呻き声の中には、彼女自身も気づかなかった一筋の解放感が混じっていた。

獣人に汚され、改造されたこの身体は、もはや彼女のものではない。そして今、それは彼女と悪魔との取引の代償となり、彼女が帝国を救うための道具となった。この歪んだ現実は、彼女に計り知れない悲しみと絶望を感じさせたが、それと同時に彼女をより一層強くさせた。帝国の未来のためならば、彼女は何でも捧げる覚悟だ。自分の身体さえ、自分の魂さえ。

カロンはすぐ傍で彼女を見つめていた。長年の政敵、狡猾な小人、卑猥な老いぼれ、彼女が極度に嫌悪する男が、今、彼女の最も屈辱的な姿で大きな満足感を得ている。そう思うと、アンナの心には言いようのない嫌悪感と怒りが湧き上がってきたが、彼女は抵抗する力を持たなかった。

アンナは粗い革の紐で首を繋がれ、まるで雌犬のようにカロンに引かれて邸宅の地下牢へと連れて行かれた。地下牢は暗く湿っぽく、空気はカビ臭さと腐臭に満ちていたが、彼女は奇妙な安心感を覚えた。少なくともここでは、大衆に囲まれる心配はない。憐れみや嘲りの視線を浴びる心配はない。

彼女は豊満な臀部を揺らし、カロンに要求されたわいせつな踊りをぎこちなく踊った。顔には華やかな舞踏会用の仮面をつけ、屈辱的な表情を隠したが、彼女の目の中の絶望は隠しきれなかった。見物している貴族たちは囁き合っていた。仮面がアンナの顔を隠していても、彼女の体つき、彼女の気品が、かつて高貴だった女王だと彼らに気づかせた。彼らの中には、かつてアンナの臣下であり、彼女が支持を得る必要があった人々も多くいた。今、彼らはまるでサーカスの出し物を見るかのように、彼女の屈辱を鑑賞している。

「もっと大きく!」カロンは荒々しく命令し、革の紐を強く引っ張った。アンナはよろめき、倒れそうになった。彼女は振り返り、哀れむようにカロンを見つめた。その瞳には屈辱と絶望が満ちていた。

長年の政敵、狡猾な小人、卑猥な老いぼれ、彼女がかつて極度に嫌悪した男が、今や彼女を完全に支配し、彼女の身体と運命を掌握している。そしてカロンは、彼女の服従の眼差しと揺れる身体の中に、大きな満足感を得ていた。彼はこの権力がもたらす快感、高貴な女王を足蹴にする快感を味わっていた。