作品情報

アップロード時間 2025年3月26日
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タグ 皇女陥落 、長編連載

作品の説明

アンナ女王は、長い廊下を一人で歩いていた。ハイヒールの音が大理石の床に響き渡る。しかし、彼女の毅然とした姿勢の下には、言葉では言い表せないほどの屈辱と苦痛が隠されていた。

彼女は無意識のうちに胸に手を当てた。そこには、カロンの獣行の痕跡である、吐き気を催す粘液がまだ残っていた。ほんの一時間前、帝国の未来のため、オークに対抗するための軍を動員するため、彼女は廊下の突き当たりで、カロンの吐き気を催す欲望を満たすことを余儀なくされた。

時は議会が始まる前に遡る:
「陛下、ご無事で何よりです。」 カロンの声が彼女の耳に響いた。偽善的な気遣いが、鋭い刃のように彼女の神経を逆なでする。彼女は目を開け、カロンが目の前に立っているのを見た。彼の顔には、吐き気を催すような笑みが浮かんでいた。彼は彼女の秘密を知っている。彼女の一番深いところにある恥辱と苦痛を知っているのだ。

カロンはゆっくりと近づき、計算高い目を彼女の体の上で泳がせた。まるで壊れたおもちゃを鑑賞するかのように。彼は横柄にも大きな手を伸ばし、再び彼女の胸を撫でた。この厳粛な議会の場で。

アンナの体は本能的に震えた。それは骨の髄まで刻み込まれた恐怖と屈辱だった。しかし、彼女は避けようとせず、むしろカロンの手を押さえ、胸を張り、できる限り平静を装った。

「カロン」彼女の声は低く、かすれていた。「ここはそのようなことをする場所ではありません。議会の後に……」

そう言うとき、アンナの心は苦い思いでいっぱいだった。彼女は権力を取り戻すためではなく、帝国のため、人々のためにそうしたのだ。オークは滅ぼされなければならない。それが彼女の心にある唯一の信念だった。そして、その目標を達成するためには、カロンの屈辱に耐え、彼に屈服せざるを得なかった。
彼女は目を閉じ、苦痛の記憶が津波のように押し寄せ、彼女を飲み込んだ。それは鐘楼での屈辱ではない。オークに捕らえられ、非人道的な拷問と強姦を受け、体が改造され、淫蕩な仮面を被せられた、この耐え難い体質……。
彼女には選択肢がなかった。カロンは彼女の秘密を握っており、彼女の運命も握っていた。悪魔との取引には、必ず重い代償が伴うことを彼女は知っていた。しかし、彼女は行き詰まり、この恥辱に満ちた運命を受け入れるしか選択肢がなかった。

彼女は深呼吸をし、震える体を必死に抑えながら、再び歩き出した。廊下の突き当たりは、彼女の寝室であり、もう一つの戦場だった。そこで、彼女は一人で傷を舐め、黙々とすべてを受け止め、再び鎧をまとい、帝国の未来のために戦い続けるだろう。