作品情報

アップロード時間 2025年3月18日
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タグ 長編連載 、陳華韻 、陳鹿瑤 、中国風-冬の梅の枝折り

作品の説明

夫・陳寿山が15年前に亡くなって以来、師母の陳華韻は、やむなく陳氏武館の女掌門となった。各派は彼女を大いに尊敬し、女だてらに宗門に挑戦することはなかった。彼女には選択肢はなく、夫の遺志を継ぎ、門派を経営し続けるしかなかった。

しかし、外からの挑戦者テレンスは、そのような礼節を重んじず、ただ単純で暴力的な思考と手段で陳華韻を征服するために訪れた。彼はたびたび武館に「挑戦」にやってきて、毎回陳華韻を弟子たちの前で恥をかかせた。

この数年間、陳華韻はこれほど親密に男の手に触れられたことはなかった。しかし、このような屈辱的な状態に、彼女はどこか「期待、喜び」のような感情を感じていた。それは彼女に恥ずかしさを覚えさせるが、そこから抜け出すことができなかった。

この日、雪が舞い降り、武館内外は寒気に包まれていた。テレンスは再び武館の門を開け、その姿は雪明かりの中でひときわ大きく見えた。陳華韻は白地に藍色の花のチャイナドレスを着て、優雅さの中にわずかな無念さを漂わせながらも、掌門としての尊厳を保っていた。

テレンスが近づくと、陳華韻の弟子たちは皆、手に持つ長棒を握りしめたが、その目には無力感と怒りが滲んでいた。テレンスには、自分たちが無力であることを知っていたからだ。

テレンスは歩み寄り、太い腕で軽く押すと、陳華韻は数歩後退せざるを得なかった。彼の脚をつかまれ、持ち上げられ、隣の柱に固定された。チャイナドレスは脚に沿って滑り落ち、中の赤い腹掛けがあらわになった。彼女の頬は恥ずかしさで赤らんだが、その目には複雑な感情が宿っていた。

テレンスの手は彼女の滑らかな太ももを思うがままに撫で、触れるたびに陳華韻は震えをこらえることができなかった。彼の動作は粗野で自信に満ち溢れており、まるで彼の勝利を宣言しているかのようだった。

弟子たちが驚きと無力感で見守る中、陳華韻は唇を噛み締め、喉からこぼれ出る呻き声を抑えようとした。しかし、完全に支配された状態の中で、彼女の体は制御不能に反応していた。

赤い提灯の光の下、武館内は静まり返り、陳華韻の苦悶の喘ぎとテレンスの得意げな低い笑い声だけが響いていた。弟子たちは目を伏せ、これ以上見るに堪えなかったが、この日の屈辱を心に深く刻み込んだ。

陳華韻は矛盾する感情の中で葛藤していた。屈辱を感じながらも、心の奥底では、これまで経験したことのない刺激を感じていた。彼女の目はうつろになり、体はテレンスの手に震えていた。

しかし、この状況は陳華韻に尊厳を捨てることを許さなかった。テレンスが去るたびに、彼女は再び立ち上がり、娘の陳鹿瑶や弟子たちに教えを説き、自分自身と陳氏武館の栄誉を守り続けた。彼女の心は葛藤していたが、外見は依然として強さと優雅さを保っていた。

この真冬の小年の午後は、陳氏武館の歴史に消すことのできない痕跡を残すことになった。そして、陳華韻にとって、それは単なる屈辱ではなく、彼女の心の奥底にある複雑な感情の始まりでもあった。